外壁のリフォームなどを検討する際、どれを選んだらよいのか? 自分の求める外壁は何か?など、解らないことだらけで不安ではないでしょうか?
外壁リフォームは一生のうちに何度もするものでもないですし、費用もかなり掛かります。
後から失敗したと後悔しないためにも、外壁のことを知っておくことが成功のカギとなります。
Q 沢山ある外壁。自分に合っている外壁はどうしたら知ることができるでしょうか?
A はい、安心してください。
外壁の種類とお勧めなど詳しく説明していきたいと思います。
今回は「家の外壁の種類とお勧め~メンテナンスまでの情報公開」について下記内容を詳しく説明したいと思います。
人気の外壁はなにか?
今現在よく使われている外壁を上位より紹介したいと思います。
窯業系サイディング
よく見かけるこちらの外壁は、今現在全体の80%近くの家に使われいます。
コストパフォーマンスにも優れており№1の外壁です。
メンテナンス周期
7~10年
金属系サイディング
こちらの外壁は全体の約11%で使用されており、たまに見かけることと思います。
次のメンテナンスまでの期間が長く、ひび割れや凍結などの心配がない耐久性に優れている外壁です。
メンテナンス周期
10~15年
モルタル
一昔前では主流でありましたモルタルですが、今現在では全体の約6%で使用されています。
外壁の中では最も価格が安く、デザインの自由がきく外壁です。
メンテナンス周期
5~10年
外壁の種類とメリットデメリットは?
外壁の役割は建物を紫外線や雨風などから守ることです。
Q デザインも良く、耐久性も良いなど全ての機能がある外壁材はありますか?
A 残念ながら、全てを兼ね備えた外壁材はありません。
外壁材の種類によって性能などが異なってくるため、どんな目的で何を基準にして外壁材を選ぶのが良いのか?など、自分に合った外壁材を選ぶことが大切になってきます。
外壁材の主な種類とメリットデメリットをお伝えしたいと思います。
またサイディングとは板状の外壁材の総称で、工場生産のため品質が安定しています。
窯業系サイディング
総合 NO.1
「窯業系サイディング」は繊維質やセメント質などの原料を板状に形成したものです。
今現在、全体の80%近くの家に使用されており「窯業系サイディング」は、デザイン・機能・コストパフォーマンスに優れており施工も簡単に行えることがメリットです。
また他の外壁材と比較しても総合的に優れておりデザインが豊富でコストパフォーマンスが高いことなどが人気の理由と言えます。
メンテナンス頻度
7~10年
単価(1㎡)
3500~5000円
金属系サイディング
耐水性 NO.1
「金属サイディング」は金属板を成形・加工してから柄をつけ、断熱材を裏打ちした外壁材です。
全体の約11%で使用されている「金属サイディング」は耐水性に特に優れており、軽量で施工しやすいことやひび割れの心配がなくメンテナンスの周期が長いことがメリットになります。
ですが表面の金属の種類によって耐久性やコストパフォーマンスに大きな差が出てしまいます。
また海沿いなどでは塩害・錆など注意が必要で、コーキング材の劣化によるメンテナンスが必要になってきます。錆びやすい・傷が付きやすいことがデメリットになります。
メンテナンス頻度
10~15年
単価(1㎡)
4000~6000円
樹脂系サイディング
耐久性・耐候性 NO.1
「樹脂系サイディング」は塩化ビニール樹脂が使用されており、重量が非常に軽量で窯業系サイディングの10/1ほどの重さになります。
メンテナンス頻度
10~20年
単価(1㎡)
7000~9000円
木質系サイディング
自然との調和 NO1
メンテナンス頻度
7~10年
単価(1㎡)
6000~8000円
モルタル
個性的なデザイン性 NO1
一昔前では主流でありました「モルタル」は、セメント・砂・水を混ぜたものです。
モルタルの工法種類のご紹介
リシン仕上げ
ツブツブ・ザラザラした表面でつや消しのようで自然な風合いが特徴になります。
安価な塗料を使用されることが多いため塗装業者に塗料の種類の確認はした方が良いでしょう。
リシン仕上げにはいくつか種類があり「リシン掻き落とし仕上げ」は外壁にこまかく砕いた石などを混ぜたモルタルを塗りモルタルが硬化する前にひっかいて粗い表面に仕上げる工法などもあります。
その他、砂や細かく砕いた石に樹脂やセメントと着色料などを混ぜてから吹き付ける工法もあります。
スタッコ仕上げ
耐久性に優れていて価格も安いのがメリットです。
ですが表面がデコボコ・ザラザラしているため、汚れが付きやすいのがデメリットです。
吹き付けタイル仕上げ
吹き付けタイル仕上げは樹脂と軽量骨材などの材料を混ぜ合わせ、タイルガンという工具で吹き付ける工法です。
左官仕上げ
ジョリパッド仕上げ
ジョリパッド仕上げは、塗料と砂を混ぜ合わせた砂壁状の塗料でモルタルの上から塗装する工法です。
仕上げ方法が豊富でカラーバリエーションもあり個性のある外壁になることがメリットです。
ですが表面にデコボコがあるので汚れが付きやすいことがデメリットになります。
他にもチョーキング現象や塗装の剥がれなど劣化現象が起こります。
また使用する塗装種類や仕上げ方法などや立地条件などからカビや汚れが付きやすくなるなど、家の外観が悪くなるだけではなくモルタルの耐久性も損ねてしまうこともあるので注意が必要です。
これらの症状が出るのを防ぐためにも、定期的なメンテナンスが必要です。
また「モルタル」にチョーキング現象やひび・剥がれ・コケなどが見られたらすぐに専門家に相談することをお勧めいたします。
*チョーキング現象についてはこちらをご覧ください。
メンテナンス頻度
5~10年
単価(1㎡)
1500~4000円
タイル
耐久性 NO1
「タイル」とは粘土を主成分とした原料を板状にして焼き固めたものを言います。
「タイル」は固く傷が付きにくく、紫外線による変色などの経年劣化がほとんどなく、最も耐久性に優れている・メンテナンス頻度が低いところがメリットです。「タイル」は吸水しないため雨の影響を受けにくく、汚れも付きにくくとても優秀なのです。
優良業者に施工してもらえばタイル自体は20~30年の耐久性があります。ですがタイルがいくら耐久性があってもタイルの目地やコーキングの劣化がありますので定期的な点検とメンテナンスは必要となってきます。
その他「タイルの剥がれ」や「タイルの浮き」に注意が必要です。施工不良やコーキングの劣化などでタイルの裏側に水が浸入してしまうために発生する症状です。定期的に点検やメンテナンスは必要です。
メンテナンスは頻度は低めですが、期設置費用が他の外壁より高いのもデメリットになります。
メンテナンス頻度
10~15年
単価(1㎡)
7000~9000円
ALC
耐火性・断熱性・遮音性 NO1
「ALC」とは、軽量の気泡コンリートパネルのことで、石灰質・ケイ酸質・アルミニウム粉末が主原料でできています。重量はコンクリートの1/4ほどです。
「ALC」は水に浮くほど軽いのが特徴で、建物に負担を与えませんので大きい建物やマンション等に使用されていることが多いです。また断熱性・耐火性にすぐれていることがメリットです。
「ALC」は多孔構造のため防水性がほとんどないことがデメリットになります。
防水性がないため水や湿気を吸いやすいため防水性のある塗料で仕上げることになります。もし防水性のない塗料で仕上げてしまうと、水を吸収してしまい内部から外壁が壊れてしまいます。「ALC」の仕上げの塗料には必ず防水性・耐候性の高い塗料を使用しましう。
メンテナンスは頻度は低めですが、期設置費用が他の外壁より高いこともデメリットになります。
「ALC」のパネルにはつなぎ目がありますので、コーキングの劣化が原因で雨漏りをしてしまいます。また「ALC」パネルの防水性を維持するためにも定期的に塗料塗布・コーキングのメンテナンスが必要になってきます。
メンテナンス頻度
10~15年
単価(1㎡)
7000~15000円
外壁選びのポイントは?~自分に合っている外壁を見つけましょう~
沢山の種類がある外壁ですが、迷ってしまう方も少なくありません。
Q 自分に合っている外壁をどうしたらきめることができるでしょうか?
A はい。ご自分が外壁に対して何を求めているか?がポイントになってきます。
外壁の色や柄・種類は、家の印象を大きく左右しますので、後悔の無いように選ぶことをお勧めいたします。
具体的な例で説明しますと…
など自分がまず家建てる時に重視しているポイントを見つけておくと、選ぶ外壁の種類も絞られてきます。
外壁の印象
「家の全体な色や柄・素材などで、こんな家が良いなというイメージがある」場合は…
まずは色や柄も豊富な「窯業系サイディング」から自分のイメージにあうものを探してみましょう。
柄で個性的な家にしたい場合は「モルタル」も検討してみて下さい。
「家を建てる時の費用を抑えたい」場合は…
一番単価の低い「モルタル」でしっくりくるものがあるかどうか探してみましょう。
「家を建てる時にお金は多少高くても、メンテナンス頻度が少ないものが良い」場合…
初期設置費用は高めですが「タイル」や「樹脂系サイディング」でイメージに合うものがあるかどうか探してみましょう。
「特にこだわりなどはない、よく解らない」場合…
今現在多く使用されている「窯業系サイディング」は色や柄も豊富なので、まずは窯業系サイディングから検討されるのが良いと思います。
外壁のメンテナンスやタイミングは?
Q 外壁のメンテナンスやメンテナンスのタイミングについて教えていただけますか?
A はい。メンテナンス方法やメンテナンスのタイミングについてご説明したいと思います。
チョーキング現象
チョーキング現象は外壁塗装の塗り替えを教えてくれるサインでもあります。
チョーキング現象が起きているのにそのまま放置してしまうと外壁の耐久性がなくなり、家の寿命を縮めてしまう可能性があります。
早目に対策を行うことで費用も抑えられるので、丁寧な点検と適切な塗り替えを行ってくれる外壁塗装業者へまずは相談してみましょう。
ですが外壁塗装の費用を抑えたいからとDIYで外壁塗装をするのはお勧めしません。
外壁のチョーキングについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
コーキングの劣化
外壁やコーキングは毎日紫外線を浴び、雨風に毎日さらされ日々劣化をしていきます。
外壁などの硬い素材とは違い、コーキングには弾性があるぶん劣化しやすいという特徴があります。
*弾性とは…形の変化に対するもので力が加わったときに変形し、力がなくなると元に戻る性質のこと
外壁のコーキングについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
コケや雨だれなど
「コケ」は水が停滞する日の当たらないベランダの内側などの箇所・北側にコケが発生します。
塗装の防水機能が落ちている場合もあるので注意が必要です。
メンテナンスは外壁塗装にはまだ早い場合、プロによる高圧洗浄で汚れを落とす必要があります。
「雨だれ」は、雨が降りかかりかべをつたってそのまっま筋状の汚れとしてあとがついてしまったものです。
塗膜の浮きや剥がれ
塗膜の「浮きや剥がれ」は、経年劣化により塗膜の付着力が低下していることで起こります。
大切な家に快適に住み続けるために一番大切なことは、外壁と屋根のメンテナンスです。
一般的に戸建ての木造の場合、新築から10年程度で外壁塗装や屋根塗装のメンテナンスが必要と言われています。
まずメンテナンスの期間ですが、家には耐用年数と耐久年数とありますがどちらを目安にするかではなく、使い方やそれぞれの部位によって劣化は異なってしまいます。
一つの目安として木造建築の場合は建築後10年でメンテナンスとして考えられていて、その後10年おきにメンテナンスしながらその年数に応じたメンテナンスをしていくことが必要になってきます。
家のメンテナンスについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
外壁を長持ちさせるための対策について
家の外壁の耐用年数を伸ばすにはいくつかのポイントがあります。
家の外壁の耐用年数を上げるには、いくつかのポイントを守らないと本来持つ耐久性を発揮することが出来なく数年で劣化してしまいます。
メンテナンス費用を上手に抑えるためにも「4つのポイント」を是非ご参考にされてください。
耐用年数が長い材料を選ぶ
定期的にメンテナンスを行うこと
家はつねに劣化していきます。そのため、家を長く持たせるためには管理が必須です。
DIYしない
外壁塗装を「費用を抑えるため」や「簡単にできるだろう」と思いDIYで行ってしまうと、かえって耐用年数が短くなってしまうことにつながります。
外壁塗装は国家資格がある高度な技術や知識を必要とする工事です。
インターネットなどでの情報で簡単そうだからとDIYをして、雨漏りしてしまったり塗装がすぐにはがれてしまったり、部分的な塗装で見た目も綺麗ではなく、色々なトラブルを起こすことになりかねません。
ただ塗れば良いという工事ではありませんので、外壁塗装はDIYで行うことはやめた方が良いのです。
優良業者を選ぶ
いくら耐用年数が長い塗料を選んでも、外壁塗装をする技術が足りなければ1年もせず塗装がはがれてしまうこともあります。
実績に優れた業者選びをすることで外壁塗装の耐用年数を最大に伸ばすことが出来ます。
*外壁を長持ちさせるための対策について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
大切なのは優良な外壁塗装専門店に依頼すること?
できるだけ信頼のおける業者を選びたいものです。
業者を選ぶポイント3点
最近の外壁塗装業者は保証をつける業者も増えています。ですが中には悪徳業者もいて保証期間内に会社をつぶす業者もいます。そのため、保証の有無だけで業者を選ぶのは危険です。
しかしながら、信頼のおける業者であれば保証がついているとさらに安心できるでしょう。
外壁も屋根も年数が経てば補修は必要なので、外壁や屋根に現れる塗り替えのタイミングを見逃さないようにして良い業者を選択してください
また、未熟な業者に依頼すると外壁塗装がきちんとできていなく1年で塗膜がはがれるしまう可能性もあったり、悪質業者に依頼してしまうと手抜き工事などで3年もたないこともあます。
外壁塗装の耐用年数は会社によって決まると言ってもよいほど、業者選びはとても重要なのです。
Q どうやって優良業者を探せばいいのですか?
A 以下の方法を試せば優良業者を探しやすくなります
事前診断をしっかりしてくれる
外壁塗装をする際には、外壁がどのくらい劣化しているかを調べる必要があります。
そして今どのような状態にあるのか撮影した写真や動画などで状態の説明をしてくれないかったり、適当な回答しかしてくれない場合は、注意してください。
なぜなら、実際に診断をしていない可能性があるからです。
必ず診断の結果に納得がいくまで質問して、すべての回答にしっかりと答えてくれる業者を選びましょう。
また資格を有していない営業マンなどが外壁を確認して、誰にでもわかるようなひび割れやカビなどを見せ、診断を行ったかのように説明する場合もありますので注意してください。
外壁塗装は、依頼する業者が資格を持っている専門家であること確認することが重要です。
スケジュール管理がしっかりしている
外壁塗装にかかる時間としては、天気や気候などにも影響されますが大体1週間から4週間程度見ておく必要があります。
極端に作業日数が短い場合には注意が必要です。なぜなら、高圧洗浄作業や、十分な乾燥作業を行わないことも考えられるからです。
しっかりと丁寧な作業を適切な期間で行ってくれる業者を選びましょう。
納得できる見積もりをつくってくれる
見積もりを頼む際、何社かに依頼をするケースもよくあります。
見積もりを確認する際には、内訳が詳細に記載されているかを確認する必要があります。外壁塗装工事一式などのように、すべての工程・材料にかかる費用をまとめて記載している業者には、注意が必要です。
低価格だからという理由だけで業者を選ぶと、追加工程の費用を請求されるなどのトラブルにつながりかねません。
使用する塗料や、材料の記載などがしっかりされているかを事前にチェックすることが大切です。
保証について
すべての作業が完了した後の保証について、気になる点が見つかった場合や、アフターフォローをどの程度まで対応してくれるのか確認しましょう。
保証してくれる範囲については、業者によってさまざまです。
外壁塗装は、安い買い物ではありません。しっかり保証内容に目を通して、気になる点があれば納得できるまで質問しましょう。
よくある保証についてのトラブルとして、口約束のみで保証書をもらっていなかったケースや、保証書の内容をしっかり確認していなかったがために修理してほしい箇所が保証対象外だったケース、保証してくれていた業者が廃業してしまったケースなどがあります。
業者の廃業は避けられないことですが、その場合「第三者保証」という依頼した業者が廃業しても他の業者へ保証を依頼できるものもあります。
よくあるトラブルにも備え、事前に保証についてしっかりとお話ししておきましょう。
ご近所への挨拶周り
外壁塗装では、足場を組み立てたり、高圧洗浄機を使用したりするので大きな音を立ててしまいます。
工事中は、塗装業者の車が家の周辺に長い間駐車することになるので、そのことを迷惑に感じるご近所様とトラブルに発展してしまうことも少なくありません。
そこで外壁塗装に入る前に、必ずご迷惑をおかけすることをご近所様へお伝えするため、挨拶周りを一緒に行ってくれる業者を選びましょう。
工事の日程や、ご迷惑おかけしてしまうかもしれない点などを丁寧に説明してくれるかもポイントです。また予想外に日程が長引く場合は、事前に連絡することも必要です。
一網工業ならできること
今回の記事では、「家の外壁の種類とお勧め・メンテナンスまでの情報公開」ついてご紹介してきました。
もし外壁塗装や屋根の補修の業者選びで迷ったときには、ぜひ「一網工業株式会社」にご相談ください。
「一網工業株式会社」は外壁塗装の専門店として、お客様が安心してご依頼をいただけるよう、ニーズに合った外壁塗装をご提案いたします。
外壁塗装でお困りの際は、お気軽にご相談ください。