外壁塗装工事の耐用年数をご存知ですか?初心者にも分かりやすくご説明

外壁塗装工事の「耐用年数」とは、塗装をしてから次の塗り替えまでの年数をさしています。

 

Q 耐用年数? 耐久年数とも聞いたことがあるのですが違いはあるのですか?

A はい。「耐用年数」と「耐久年数」の意味には違いがあります。

 

「耐久年数」とはメーカー側が独自の基準で設定している目安の期間になります。

ですので期間を過ぎても問題ない場合もありますし、その前に何かの問題が起こることもあるといういこともあります。

 

「耐用年数」には2種類あり、国税庁が発表している「建築材料ごとの建物の耐用年数」と「塗料の種類の耐用年数」になります。

また、外壁塗装の費用を「減価償却」という方法で経費に計上しているマンションやアパートもあります。

 

今回は、外壁塗装の「耐用多年数」について下記の内容を詳しく説明したいと思います。

・外壁塗装種類別の耐用年数と塗り替えの期間

・症状から耐用年数を過ぎているかの判断方法

・塗装方法のご紹介

・外壁塗装を長持ちさせる秘訣

・外壁塗装の減価償却や注意すること

・外壁塗装の優良業者選び方

・一網工業株式会社ならできること

 

外壁塗装の耐用年数は10年?

Q 新築の家を購入した時に「外壁塗装と屋根塗装は10年」と言われました。

  10年でするものなのでしょうか?

A はい。10年が塗り替えの目安になっています。

 

ただし、使用した塗料の種類によっても耐用年数は変わってきます。

下記の塗料の種類と特徴をご紹介します。

・ウレタン塗装
・シリコン塗装
・ラジカル塗装
・フッ素塗装
・無機塗装
・アスペックペイント

 

ウレタン塗装

耐用年数 8〜10年
特徴   伸縮性に優れており、光沢がある塗膜(塗装の膜)を形成
価格   1平方メートルあたり2,100〜3,100円(下塗りを含め 3回塗り)

ウレタン塗料は、外壁塗装の工事費用を抑えたい方にお勧め
 

シリコン塗装

耐用年数 10~15年
特徴   耐用年数と価格のコスパに優れ、最も人気が高い塗料
価格   1平方メートルあたり2,700〜4,100円(下塗りを含め 3回塗り)

シリコン塗料は、どの塗料にするのか迷う方にお勧め

 

ラジカル塗装

耐用年数 14~16年
特徴   2012年の最新塗料で、最もコストパフォーマンスが高いが塗料
価格   1平方メートルあたり3,700〜4,700円(下塗りを含め 3回塗り)

ラジカル塗料は、新しいものを積極的に採用したい方にお勧め
 

フッ素塗装

耐用年数 15~20年
特徴   耐用年数が非常に長く、メンテナンスの手間が省ける塗料
価格   1平方メートルあたり3,700〜4,700円(下塗りを含め 3回塗り)

フッ素塗料は、耐用年数が長い塗料を求めている方にお勧め

 

無機塗装

耐用年数 5~25年
特徴   シリコンやフッ素塗料に無機質な材料を混ぜることで劣化しにくくした塗料(元となった塗料や無機材の配合量により品質が違う)
価格   1平方メートルあたり3,700〜5,100円(下塗りを含め 3回塗り)

無機塗料は、高耐久の材料を求めていて塗料の良し悪しを見抜ける方にお勧め

 

アスペックペイント

耐用年数 15~24年
特徴   防水性(水・湿気・カビから守る)・耐久性 (紫外線・汚れから守る)・遮熱性(暑さから守る)・臭いも気にならない塗料
価格   1平方メートルあたり4,000円前後(下塗りを含め 3回塗り)

アスペックペイントは、これから長く住む方にお勧め
 

 

外壁塗装の下地にも耐用年数がある?

Q 外壁塗装をするだけではダメなのですか?

A はい。外壁塗装の下地にも耐用年数があります。

 

下地の耐用年数が超えた場合は、交換が必要になります。

下地材にはモルタルやサイディングなどがあります。
外壁塗装のメンテナンスを約10年ごとにしたうえで、下地の方は20〜40年程度で交換をしなければいけません。
 
 

実は他にもある部位の耐用年数

Q 外壁塗装や外壁塗装の下地以外の他の部分にも耐用年数ってあるのですか?

A はい。他の部分にもあります。

下記の一般的なものをご紹介いたします。

・シーリング(コーキング)
・屋根塗装
・防水塗装

 

シーリング(コーキング)

サイディングの目地や窓際などに使用されているゴム状の素材です。
約7〜15年ごとに交換しなくてはいけません。

基本的には外壁塗装の時に交換をおこないます。

 

屋根塗装

雨漏りを防止するために屋根の塗装も行います。

紫外線や雨の影響で屋根の塗装は外壁よりも耐用年数が短く、約6〜15年程度で塗り替えが必要です。

また、屋根の中には塗装が不要なものもあります。粘土瓦は30年以上耐えることでも有名ですが、粘土瓦では10年ほどでひび割れを起こしてしまいます。ひび割れが起きた場合、ひび割れた個所から雨漏りが起きる可能性があります。補修はその都度必要なので、注意してください。

屋根塗装や修繕は、外壁塗装をするタイミングで同時にされる方が多いです。

なぜなら、調査や見積もりなどの事前準備や屋根と外壁を同時に補修すると、足場の設置が1回で済むので、費用も抑えられますし工期も短縮できますし、外壁塗装と屋根の塗装が一度で完了しますし、同時に補修すれば見た目の統一感も出て、外観がきれいな仕上がりを期待できるでしょう。

 

防水塗装

屋上の床やベランダに塗ってある、雨漏り防止用の塗装です。
劣化しやすいため約8〜15年ごとの塗装が必要になってきます。

 

外壁塗装の耐用年数を過ぎているかの判別方法は?

 Q 外壁塗装が必要になる時の判別方法はあるのでしょうか?

 A はい。外壁の耐用年数を過ぎているかは、劣化状況を見て判断します。

外壁の耐用年数が過ぎている場合は、外壁材の交換や外壁塗装をしなければなりません。
放置してしまうと建築材の腐食や雨漏りが進行してしまうことになります。


外壁の耐用年数が過ぎている場合、劣化状況には下記の5つのサインがあります。

   ・塗膜のはがれ
   ・外壁のひび割れ
   ・チョーキング現象
 ・コケが生えたとき
 ・錆を発見した時

 

 

塗膜のはがれ

塗装の膜がはがれ下塗りや外壁材がむき出しになるものです。


このはがれを放置すると外壁材が劣化してしまい耐用年数が縮むため、補修費用が高額になったりすることもあります。

はがれが数多くある場合、早めに外壁の塗り替えをおこなったほうがよいでしょう。
 

 

外壁のひび割れ

外壁材や塗装にひび割れがおきる劣化状況です。

ひび割れを放置してしまうと隙間から雨が侵入してしまい、雨漏りをする危険性があります。

ひび割れが0.3mm以下ならひとまず様子を見るべきですが、0.3mm以上ならかなり深刻な劣化といえるでしょう。
早急に補修して水の侵入を防ぎ、外壁塗装をおこないましょう。

*浅いひび割れを「チェッキング」・深いひび割れは「クラッキング」といいます
 

 

チョーキング現象

塗装が粉状に浮き出る現象です。
外壁を指でさわったときに白い粉がつく場合はチョーキングが進行しています。

すぐに塗装をしなくても問題はありません。

ですが、外壁塗装の効果が失いつつありますのでもう少しで塗り替えが必要と思ってください。

 

コケが生えたとき

日当たりの悪い場所に建物が建っている場合など、外壁や屋根にコケが生えることがあります。

コケが生えている=塗装が剥がれている証でもあります。

見た目も悪いでしょうし、塗装が剥がれているサインでもあるので、早急に補修をお願いしましょう。

 

錆を発見した時

外壁に錆ができる場合のほとんどが、サイディングの種類の1つである「ガルバリウム鋼板」が原因です。

ガルバリウム鋼板自体は、錆びにくいようにと表面が特殊加工されていますが、100%ではありません。

錆びにくい塗装が錆びているということは、それだけ劣化が進んでいる証拠でもあるので、早急に補修をお願いしてください。

 

 

外壁塗装の方法は❓

Q 外壁塗装にも種類があるのですか?

 A はい。ローラー塗装と刷毛(はけ)塗装・吹き付け塗装・コテ塗装の4種類あります。

下記の塗装方法のメリットとデメリットついて説明したいと思います。

・ローラー塗装
・刷毛(ハケ)塗装
・吹付塗装
・コテ塗装

 

ローラー塗装

職人がローラーを使って手作業で塗っていく方法です。

ローラー塗装は「塗料の飛び散りが少なく塗料の無駄が出にくい」

「厚く塗料を塗れしっかり壁に付着させられる」ことがメリットです。

ですが、作業時間がかかることがデメリットです。

 

吹付塗装

外壁塗装にかかる期間はどれくらい?

吹き付け塗装はコンプレッサーという、高圧の塗装機を利用する工法です。

吹付ならではの模様がつけられ「仕上がりのアレンジがきく」ところや

広範囲に塗装できるため「施工時間が短縮できる」こといったメリットがあります。

ですが、機械音や塗料の飛び散りなどのデメリットがあります。

 

刷毛(ハケ)塗装

刷毛(ハケ)を使用する塗装で、基本的にローラー塗装と組みあわせて行います。

吹き付け塗装やローラー塗装では塗れない「細かい部分なども丁寧に塗れる」ところや「塗料の飛び散りがほとんどない」ことがメリットです。

ですが、広範囲を塗れないことやムラにもなりやすいのがデメリットです。

 

コテ塗装

コテ塗装は左官職人が、モルタルをコテで塗装する工法です。

職人が一から手作業でモルタルを塗っていくので「唯一無二の仕上がり」になります。
また壁に模様をつけてもらうよう依頼すれば「さらなるオリジナリティが生まれ」ほかの家とは一線を画した外壁になることがメリットです。
 

職人の熟練した技能が必要なため価格が高いところがデメリットです。

また、優良な施工店でなければひび割れが起きやすいので業者選びは重要です。

 

外壁塗装の耐用年数を長く伸ばすコツ?

  Q 外壁塗装の耐用年数って伸びたりするのでしょうか?

   A 残念ながら外壁塗装の耐用年数は材料の限界値を超えて伸ばすことはできません。

ですが、外壁塗装のメンテナンス等に費用をかけるることが出来るのであれば変わってきます。

メンテナンスすることにより、10年以上の差をうみだすこともできます。

耐用年数を長く伸ばしたい方は下記を参考にされてください。

 

耐用年数が長い塗料を選ぶこと

外壁塗装の耐用年数が長い塗料で塗装をすれば、次のメンテナンスの時期を遅らせることが可能です。

価格は高くなってしまいますが…

「フッ素塗料」

「フッ素型の無機塗料」

「アスティックペイント」

耐用年数の長い塗料を使用することにより、耐用年数を20年以上にすることを可能になってきます。

 

定期的にメンテナンスを行うこと

外壁塗装の色褪せはどうして起こる?

家は経年劣化していきます。そのため、家を長く持たせるためには管理が必須です。

家の状態を維持するためには、お金も手間もかかります。

日ごろから自分で点検補修をすることで維持費を抑えられます。

自分でなかなかできない所は業者に依頼するなどして、危険な目にあわないようにしましょう。

 

優良業者を選ぶこと

いくら耐用年数が長い塗料を選んでも、外壁塗装をする技術が足りなければ1年もせず塗装がはがれてしまうこともあります。

きちんと実績に優れた業者選びをすることで外壁塗装の耐用年数を最大に伸ばすことが出来ます。

 

 

減価償却や外壁塗装を行う際に注意すること?

ちょっと怪しいと思っている方へ、0円外壁・屋根塗装の仕組み

外壁塗装における国税庁が定めた法定耐用年数と減価償却について説明いたします。

 Q 外壁塗装の減価償却って何でしょうか?

 A マンションやアパートといった不動産の定期的な外壁塗装の費用の計上方法です。

減価償却とは、長期にわたって使用する固定資産を使用できる期間にわたり費用として計上していく処理方法です。

税務上、外壁塗装は修繕費か資本的支出として経費を計上します。

修繕費のとは

「屋根や外壁の一部を補修する場合」に、工事をした年に修繕費として全額を経費にすることが出来ます

資本的支出とは

「デザインの変更や外壁全体を塗装する場合」に、建物として国税庁定めた法的耐用年数に応じて減価償却を計上していきます

*支出額が20万円を超える場合も計上される場合があります

 

国税庁による減価償却資産の耐用年数

税務上では外壁塗装単体で耐用年数が定められておらず、建物自体の耐用年数が減価償却する法的耐用年数になっています。

一部ですが一般的な建物の法定耐用年数をご紹介いたします。

鉄筋コンクリート造(RC)・鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)

・住宅、店舗 47年
・事務所 50年
・工場、倉庫 38年
 

木造モルタル造

・店舗、住宅 20年
・事務所 22年
・工場、倉庫 14年
 

木造・合成樹脂造

・店舗、住宅 22年
・事務所 24年
・工場、倉庫 15年
 
 

詳しい内容が知りたい方は下記↓の国税庁のページをご覧ください

https://www.tax.metro.tokyo.lg.jp/shisan/info/hyo01_02.pdf

 

 外壁塗装工事をするときの注意点

外壁塗装は、どのような目的で外壁塗装を行うかで確定申告の内容も変わってきます。

また経営状態に合わせた税金対策をすることができます。
まずは税理士や外壁塗装専門店に相談することをお勧めいたします。

 

 

大切なのは優良な外壁塗装専門店に依頼すること?

ハウスメーカーによるリフォーム

できるだけ信頼のおける業者を選びたいものです。

業者を選ぶポイント3点

 ・許可や資格のある業者
 ・質問に的確に答えてくれる業者
 ・見積もりの詳細が明確な業者
 

最近の外壁塗装業者は保証をつける業者も増えています。ですが中には悪徳業者もいて保証期間内に会社をつぶす業者もいます。そのため、保証の有無だけで業者を選ぶのは危険です。

しかしながら、信頼のおける業者であれば保証がついているとさらに安心できるでしょう。

外壁も屋根も年数が経てば補修は必要なので、外壁や屋根に現れる塗り替えのタイミングを見逃さないようにして良い業者を選択してください

また、未熟な業者に依頼すると外壁塗装がきちんとできていなく1年で塗膜がはがれるしまう可能性もあったり、悪質業者に依頼してしまうと手抜き工事などで3年もたないこともあます。

外壁塗装の耐用年数は会社によって決まると言ってもよいほど、業者選びはとても重要なのです。

Q どうやって優良業者を探せばいいのですか?

A 以下の方法を試せば優良業者を探しやすくなります

 ・事前診断をしっかりしてくれる
 ・スケジュール管理がしっかりしている
 ・納得できる見積もりをつくってくれる
 ・保証について
 ・ご近所への挨拶周り
 

 事前診断をしっかりしてくれる

外壁塗装をする際には、外壁がどのくらい劣化しているかを調べる必要があります。

そして今どのような状態にあるのか撮影した写真や動画などで状態の説明をしてくれないかったり、適当な回答しかしてくれない場合は、注意してください。

なぜなら、実際に診断をしていない可能性があるからです。

必ず診断の結果に納得がいくまで質問して、すべての回答にしっかりと答えてくれる業者を選びましょう。

また資格を有していない営業マンなどが外壁を確認して、誰にでもわかるようなひび割れやカビなどを見せ、診断を行ったかのように説明する場合もありますので注意してください。

外壁塗装は、依頼する業者が資格を持っている専門家であること確認することが重要です。

 

スケジュール管理がしっかりしている

外壁塗装にかかる時間としては、天気や気候などにも影響されますが大体1週間から4週間程度見ておく必要があります。

極端に作業日数が短い場合には注意が必要です。なぜなら、高圧洗浄作業や、十分な乾燥作業を行わないことも考えられるからです。

しっかりと丁寧な作業を適切な期間で行ってくれる業者を選びましょう。

 

納得できる見積もりをつくってくれる

見積もりを頼む際、何社かに依頼をするケースもよくあります。

見積もりを確認する際には、内訳が詳細に記載されているかを確認する必要があります。外壁塗装工事一式などのように、すべての工程・材料にかかる費用をまとめて記載している業者には、注意が必要です。

低価格だからという理由だけで業者を選ぶと、追加工程の費用を請求されるなどのトラブルにつながりかねません

。使用する塗料や、材料の記載などがしっかりされているかを事前にチェックすることが大切です。

保証について

すべての作業が完了した後の保証について、気になる点が見つかった場合や、アフターフォローをどの程度まで対応してくれるのか確認しましょう。

保証してくれる範囲については、業者によってさまざまです。

外壁塗装は、安い買い物ではありません。しっかり保証内容に目を通して、気になる点があれば納得できるまで質問しましょう。

よくある保証についてのトラブルとして、口約束のみで保証書をもらっていなかったケースや、保証書の内容をしっかり確認していなかったがために修理してほしい箇所が保証対象外だったケース、保証してくれていた業者が廃業してしまったケースなどがあります。

業者の廃業は避けられないことですが、その場合「第三者保証」という依頼した業者が廃業しても他の業者へ保証を依頼できるものもあります。

よくあるトラブルにも備え、事前に保証についてしっかりとお話ししておきましょう。

 

ご近所への挨拶周り

外壁塗装では、足場を組み立てたり、高圧洗浄機を使用したりするので大きな音を立ててしまいます。

工事中は、塗装業者の車が家の周辺に長い間駐車することになるので、そのことを迷惑に感じるご近所様とトラブルに発展してしまうことも少なくありません。

そこで外壁塗装に入る前に、必ずご迷惑をおかけすることをご近所様へお伝えするため、挨拶周りを一緒に行ってくれる業者を選びましょう。

工事の日程や、ご迷惑おかけしてしまうかもしれない点などを丁寧に説明してくれるかもポイントです。また予想外に日程が長引く場合は、事前に連絡することも必要です。

 

 

一網工業ならできること

今回の記事では、外壁塗装の耐用年数についてご紹介してきました。

外壁も屋根も見た目が悪いと悪印象を与えてしまいます。

また、見た目はもちろん、雨漏りやひび割れは放っておくと深刻なダメージを受けるので補修は必要です。

もし外壁塗装や屋根の補修の業者選びで迷ったときには、ぜひ「一網工業株式会社」にご相談ください。

「一網工業株式会社」は外壁塗装の専門店として、お客様が安心してご依頼をいただけるよう、ニーズに合った外壁塗装をご提案いたします。

外壁塗装でお困りの際は、お気軽にご相談ください。