外壁塗装はどれくらいの頻度でおこなうべき?外壁塗装の塗り替えの適正な頻度を解説!

外壁塗装はどれくらいの頻度でおこなうべき?

外壁塗装とは、外壁にしっかりと塗料を吸着させることで耐久性を大幅に高め、外壁のみならず建物全体を守る施工のことです。

しかし、その施工にも耐用年数があり、定期的な塗り替えをおこなう必要があります。外壁塗装の寿命は一般的にどのくらいで、適正な塗り替え頻度はどのくらいなのでしょうか。

今回は外壁塗装の頻度について、塗装の寿命も加味しながら解説していきましょう。

外壁塗装(塗料)の一般的な寿命とは?

外壁塗装は建物の外壁に塗料を塗り、乾燥させて吸着させることによって、外壁の耐久性をあげるための施工です。

外壁塗装の際に用いられる塗料には寿命があり、それは種類によって異なります。ここでは、近年用いられているものに絞って、主な塗料の種類別に寿命をまとめてみましょう。

まず「ウレタン系塗料」の場合、耐用年数は6年~10年ほどです。ウレタン系塗料は外壁塗装で用いられている塗料のなかでも、最もコストパフォーマンスが高いといわれている塗料です。

耐久性は安定しており、条件に応じて極端に変化することはあまりありません。寿命が短いため、最近は用いられる機会が減っています。

近年人気が高いのが「シリコン系塗料」で、耐用年数は8年~15年です。外壁塗装や屋根への施工においては主流となっていて、汚れ・色落ちに強い特徴があります。新しい塗料である「ラジカル系塗料」も比較的よく用いられていて、こちらの寿命もシリコンと同じ8年~15年です。

上記の塗料よりさらに耐久性が高い塗料として、「光触媒塗料」「ピュアアクリル塗料」が挙げられます。耐用年数はそれぞれ10年~15年、12年~15年となっていています。

そして、最も耐久性が高い塗料が、「フッ素系塗料」「遮熱系塗料」「無機系塗料」の3つです。耐用年数は15年~20年と長く、さらに劣化しにくかったり、省エネ・エコを意識していたりと、多くの工夫が多くみられる塗料です。

外壁材の一般的な寿命とは?

外壁塗装の寿命は、外壁材の寿命なしには語れません。ここでは、外壁材ごとの特徴や、一般的な耐用年数をみていきましょう。

耐用年数の目安として、最も短いのは「モルタル」で、寿命は30年ほどといわれています。

モルタルは1990年以前の日本の戸建て住宅に多く用いられてきた歴史があります。モルタルはクラック(ひび割れ)や塗膜の剥離、チョーキング・カビなどさまざま要因で劣化しやすい素材なので、メンテナンス頻度も高く、寿命も短いといえるでしょう。

現在、最もポピュラーに用いられている外壁材は、「サイディング」と呼ばれるボード状の外壁材です。耐用年数40年ほどと、基本的に共通していますが、材質によって最適なメンテナンス頻度は異なります。

サイディングは、「窯業系」「木質系」「金属系」「樹脂系」などにわかれていますが、窯業系のメンテナンス頻度が最も高く、樹脂系が最も頻度が少ないです。

そのほかにも、「ALCボード」や「コンクリート」などありますが、これらは最も耐用年数が長い部類に入ります。前者は60年、後者は60年~100年と、一般的な住宅で用いられているモルタルやサイディングとは比べ、非常に長持ちする外壁材です。

メンテナンス頻度は、金属系や樹脂系のサイディングボードと同じくらいです。

そして、外壁には外壁材が受ける負担を軽減し、目地部分からの水の侵入を防ぐ役割を果たす「シーリング(コーキング)」という材料もあわせて用います。このシーリング(コーキング)にも寿命があり、およそ4年~5年を過ぎたあたりから劣化がはじまります。外壁塗装をおこなうときは、コーキングの状態もあわせてチェックしてもらうとよいでしょう。

外壁塗装の適正な頻度はどのくらい?

外壁塗装の適正な頻度を見極めるうえで考えないといけないのは、外壁を構成するパーツごとの寿命です。これまで塗料と外壁材の寿命を解説してきましたが、外壁塗装の適正な頻度としては、それらの寿命が尽きる少し前を見計らって、繰り返し塗装をおこなうのがベストです。

下記にて各パーツの平均寿命をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

  • シーリング材の寿命(5年~10年)
  • 塗料の寿命(6年~15年)
  • 防水加工の寿命(10年~12年)
  • 外壁材の寿命(8年~40年)

シーリングの点検頻度は、10年に一度が最適といわれています。

シーリングのメンテナンスには材料を補充する「増し打ち」と、材料を交換する「打ち替え」の2種類があります。基本的に4年~5年で劣化がはじまるため、毎年しっかり確認しながら点検の時期を見据えましょう。

塗料は最もポピュラーなシリコン系塗料を用いている場合、10年ほどが寿命です。防水加工機能の寿命の目安は10年~12年いわれています。

総合すると、理想としてのメンテナンス頻度目安は「10年に一度」になります。

外壁塗装をより経済的におこなうためには「出来る限り頻度の減る素材を選ぶ」ことが大事

外壁塗装の頻度の目安は、10年に一度と解説してきました。

このメンテナンスも、できるならば経済的に安くおこないたいという方は多いでしょう。その場合の選択肢は「素材選びを工夫して出来る限り頻度を減らす」、「1回の塗装のコストを減らす(安い素材を使う・安い業者に発注する)」の二択になります。

このふたつのうち、外壁塗装の場合はかならず前者を選びましょう。後者の方法を取る場合、材料の質か技術の質、どちらかを妥協することになります。

また、安くできるとはいっても、それなりの費用は必要です。

外壁塗装は1日で終わるような施工ではなく、塗り作業と乾燥を繰り返し、時間をかけておこなうものです。その分工期を長く取る必要があり、人件費もかかっていきます。1回ごとのコストを減らしても、結局は頻度が増えてしまい、コストパフォーマンスが悪くなってしまうのです。

それでは、前者の方法はどうでしょうか。

ベースとなる外壁材の平均寿命が大体40年ほどのため、10年に一度であればメンテナンスや塗装の塗り替えは計4回ほどになります。

しかし、塗料やシーリング材においては、より長持ちするものを用いることで、この頻度を「15年に一度」に減らせるのです。15年に一度であれば、外壁塗装頻度は40年のなかで2回~3回に減らせます。

1回のコストが大きい分、コストの減り方もまた大きいのです。また、素材選びに工夫は必要で、基本メンテナンス頻度の低い素材はそれだけ質がよく、値段も高くなります。

しかし、素材そのものよりもメンテナンス費用のほうが、予算としてはかさみやすいのです。施工の際にいい素材を選ぶことで、後々のコストダウンにつながる可能性も大いにあり得ます。

まとめ

今回は外壁塗装の適正な頻度について、外壁を構成する素材ごとの寿命と交えて解説しました。

外壁塗装は定期的なメンテナンスが重要ではありますが、出来る限りその頻度を減らしたい方は多くいらっしゃると思います。

千葉県野田市を拠点とする「一網工業株式会社」では、質の高い外壁塗装をリーズナブルな価格で施工しております。外壁塗装をご所望の方は、ぜひとも弊社にご相談ください。