外壁の材質にはどんなものがある?外壁の種類別の特徴やメリットを解説!

外壁の材質にはどんなものがある?

外壁は建物において生活空間と外をわけ隔てる存在であり、人間の生活環境を守ってくれる存在です。

まさに建物の要といってもよい外壁には、さまざまな材質があります。1990年代以前の日本では、主にモルタル壁が使用されていました。2020年現在では、サイディングが主流となっています。

今回は外壁の材質について代表的なものをピックアップし、それぞれの特徴やメリットを解説していきます。

外壁の材質①:モルタル・タイル

外壁の施工には「湿式」「乾式」の、2種類があります。

「湿式」は、湿った半液体状の外壁材を壁に塗り込み、乾かすことで仕上げる施工方法です。塗装と聞くと、職人が壁に塗り込んでいるイメージを浮かべる人も多いのではないでしょうか。

湿式の外壁材として代表的なものが、「モルタル」や「タイル」です。タイルは固体を張りあわせていきますが、壁への接着ベースとなるのは張付モルタルになります。

モルタルはセメントと水と砂を混ぜたもので、そうしたドロドロした素材をしっかりと混ぜこみ、隅々まで塗り固めることで外壁を作っていきます。

モルタルはどこにでも塗り込める素材なので、デザインの自由度の高さがメリットです。仕上げも職人の手によって行うので、タイル張りなどさまざまな素材の張りあわせがあります。

そして、断熱性・遮音性が高く、コストが安く済むこともポイントです。しかし、その反面ひび割れしやすく、寿命は短めとなっています。
 
外壁の材質②:窯業系サイディング・木質系サイディング

板状の外壁材を現場に持ち込み張りあわせ、さらにそのうえから塗装する方法が「乾式」です。サイディングボードなどがこれに該当します。

サイディングは、事前に切り出された板を複数張りあわせることで完成します。板を張りあわせるだけでは隙間ができてしまうので、そのままだと防水性はほぼ皆無です。そのため、板と板の隙間に「シーリング」と呼ばれるゴム素材を埋め込んで補強していきます。

さまざまな種類があり使い勝手のよい外壁材ですが、日本で最もポピュラーなサイディングは「窯業系サイディング」です。基本的にボード状に成型されていますが、材質としてはセメント・砂・繊維質などが混入されています。

白色のシンプルなものから、模様の違う複数の板が組み合わさった複雑なものまでデザインが豊富に用意されており、人気が高いことが特徴です。

とくに、日本ではサイディングのほとんどを窯業系サイディングが占めています。防火性に優れ、地震にも強いなど、耐久性が高いわりに値段が安価なことから、コストパフォーマンスを重視する人におすすめです。

また、「木質系サイディング」も日本では人気です。天然木を使い、木ならではの温かみが手軽に出せるメリットがあります。その反面、木でできているからこそ「水に弱い」というデメリットがあります。

さらに、定期的に塗装を施さないとすぐに腐食してしまうだけでなく値段も高価になるので、木の温かみにこだわりがある人を除き、あまりおすすめはできません。

外壁の材質③:金属系サイディング・樹脂系サイディング

ここからは、比較的耐久性が高いことでしられるサイディングをご紹介します。

まずは、「金属系サイディング」から挙げていきましょう。

金属系サイディングは名前のとおり、金属を原材料としたサイディングボードです。アルミやステンレス・ガルバリウム鋼板などで構成されているため、極めて頑丈な金属板です。そのため、長期間メンテナンスしなくても、その美しい見た目を長く保ってくれるメリットがあります。

金属なので水も弾きますが、サイディングそのものに欠点が少ない代わりに、シーリング材の扱いに気を配る必要があります。値段は高めとなっていますが、耐候性にも優れておりその品質は折り紙つきです。

次に、「樹脂系サイディング」を解説します。

樹脂系サイディングは、アメリカで人気の高いサイディングボードです。

樹脂で成型されているので、劣化が進みにくい特徴があります。さらに、目地の補強が不要なので、シーリング材に頼る必要がありません。また、樹脂製なので、重さは金属で構成されている窯業系サイディングの10分の1しかありません。

外壁の材質④:ALCパネル

最後に、「ALCパネル」という外壁材を紹介します。

ALCパネルは「軽量気泡コンクリート(ALC)」と呼ばれる、非常に軽いコンクリートを使った外壁材です。その軽さはなんと、通常のコンクリートの4分の1ほどしかありません。

このALCの長所は、なによりも耐久性の高さです。非常に軽量ながら耐火性・耐震性など、災害時にも安心の強度を誇ります。断熱性にも優れており、住環境を快適に保てるうえに環境に優しい素材としてもしられています。

また、アスベストやハウスダストのような有害物質も出さないので、人体にとっても優しい素材です。

ただし、ALCパネル自体は50年を超える耐久性があるとされていますが、防水性を保つために塗装やシーリングに頼る必要があり、定期的なメンテナンスが重要です。

まとめ

今回は外壁の材質の主な種類と、その特徴やメリットについて解説しました。

今回ご紹介した材質の平均耐用年数は、以下のとおりです。

・タイル・モルタル→6年~8年
・窯業系サイディング→7~8年
・木質系サイディング→8~12年
・金属系サイディング→10~15年
・樹脂系サイディング→10~20年
・ALCパネル→50年

金属系・樹脂系ともに10年以上の耐用年数を誇りますが、5年も経てばシーリング材の劣化がはじまります。10年目を目安にメンテナンスを行いましょう。

また、ALCパネルの外壁材も50年の耐久性を誇りますが、塗装やシーリング材の劣化が影響を与えるので、やはり10年に一度はメンテナンスが必要です。

千葉県野田市を拠点にする「一網工業株式会社」では、千葉・埼玉エリアを中心に、外壁塗装施工・リフォーム・メンテナンスを多く手掛けています。直営で職人を手配しますので、より低いコストでの施工が可能です。

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